入門太極拳を短縮版として6動作に


 日本武術太極拳連盟が制定した入門太極拳は最初に学ぶのに最適な套路(8動作)ですが、おうちで練習するには4回後退する場所が必要となる4.倒巻肱(ダオジェンゴン)や、まったく初めての方に60分の体験会でやってもらうには8動作でも多すぎました。
 そこで新たな套路を考案というより、入門太極拳を短縮版として6動作にアレンジしました。
 


正規の套路(とうろ)をどのように短縮版にアレンジしたか


以下が入門太極拳の套路[とうろ](動作名称と順序)です。
どのように短縮版にアレンジしたかを説明しておきます。

1.予備式(ユウベイシー)
2.起勢(チーシー)
3.手揮琵琶(ショウホィピーパ)
4.倒巻肱(ダオジェンゴン)
5.野馬分鬃(イェマーフェンゾン)
6.単鞭(ダンビェン)
7.十字手(シーズーショウ)
8.収勢(ショウシー)

3.手揮琵琶を右だけとして、4.倒巻肱と5.野馬分鬃を削除して、6.単鞭につなげると、6.7.8.が正規の入門太極拳と同じ身体の向きや回数で最後まで動作できます。スムーズに入門太極拳へとレベルアップできるので安心です。

前を向きながら4回後退するスペースが必要な4.倒巻肱や、まったくの初心者が1時間程度の体験会等では難しい、3.手揮琵琶の左への動作、4.倒巻肱、5.野馬分鬃を削除することで、室内の狭い場所でもできる、初めてでも復習しやすい套路にアレンジしました。

 


おうちの中でも練習できる套路(6動作)にアレンジ


以下のアレンジした套路(6動作)が「入門太極拳 おうち版」です。

1.予備式(ユウベイシー)
2.起勢(チーシー)
3.手揮琵琶(ショウホィピーパ)・・・右だけ
4.単鞭(ダンビェン)
5.十字手(シーズーショウ)
6.収勢(ショウシー)

 


Youtube に3ステップで動画を投稿しました


Youtube に3ステップで動画を投稿しました。ご覧ください。

入門太極拳 おうち版【短縮版】 ステップ1.鏡面

入門太極拳 おうち版【短縮版】 ステップ2.背面

入門太極拳 おうち版【短縮版】 ステップ3.正面

 


入門太極拳 おうち版の運動負荷を少し上げるには


「入門太極拳 おうち版」【短縮版】は、日本武術太極拳連盟が制定した入門太極拳(8動作)から、片足を軸として4回後退する倒巻肱(ダオジェンゴン)など比較的運動負荷の高い動作を省いたため、もう少し長い時間動きたい、運動負荷を少し上げたいと思うかもしれません。


そこで2回続けて練習できる動画(号令曲)を作成しました。倍の時間身体を動かすことができます。

   Youtube に3ステップで動画を投稿しました。ご覧ください。

    入門太極拳 おうち版【短縮版】2回 ステップ1.鏡面

    入門太極拳 おうち版【短縮版】2回 ステップ2.背面

    入門太極拳 おうち版【短縮版】2回 ステップ3.正面


  また、太極拳は腰の高さを5cm下げるだけで運動負荷がかなり上がります。5割ぐらい上がることを実感できると思います。
起勢(チーシー)の定式のとき、膝がつま先から前に出ないギリギリまで押さえる両手と腰を下げると、腰の位置が5cmぐらい下がります。
以降の動作をこの腰の高さでやっていくのです。太腿の筋肉を中心に負荷が上がります。